追悼特設ページ ・ パンチくんに愛を込めて

パンチくん追悼特設ページ

小さな命、大きな喪失。

速報追悼2026年6月
◆ 速報市川市動植物園の赤ちゃんザル「パンチくん」死去世界中のファンから追悼の声「彼は誰よりも強く生きた」— 飼育員安らかに眠れ、小さな友よ
在りし日のパンチくん — 市川市動植物園の赤ちゃんニホンザル
速報

市川市動植物園 ・ 2026年6月15日

ネットの人気者、赤ちゃんザル「パンチくん」逝く。

コーヒーカップほどの小さな体に、顔に不釣り合いなほど大きな瞳。 そして、決してあきらめない小さな心。 今夜、市川市動植物園の飼育員が、誰も聞きたくなかった知らせを伝えました。 パンチくんは、旅立ちました。

生まれてすぐに母親から育児放棄され、数ヶ月にわたる闘病を続けたパンチくん。 「小さくて、やわらかいものを応援する気持ち」を世界中の人々に思い出させてくれたこの子は、 愛してくれた人々に見守られながら、静かに息を引き取りました。

「片手に収まるほど小さな体で、もう片方の手には、 世界中の人の心を抱えていた。」

パンチくんは、はじめから有名になるはずの子ではありませんでした。 小さく、弱く、望まれずに生まれ、最初の息をした数時間後には、 群れから拒まれた一匹の赤ちゃんニホンザル。 そこで、飼育員たちが動きました。ボランティアが夜を徹して交代しました。 あたたかい毛布、小さな哺乳瓶、慎重な手のひら。 始まる前に終わっていたかもしれない命が、静かに、しかし頑固に、つなぎとめられました。

誰かが動画を投稿しました。そしてもう一本。それから世界がやってきました。 あらゆる大陸の見知らぬ人々が、パンチくんが登ることを覚え、 握ることを覚え、信じることを覚える姿を見つめました。 「負け犬」という言葉を知らない負け犬。 自分が有名だとは知らないまま、ただ、選んでくれた人々の手のぬくもりだけを知っていました。

インターネットが共有した、ひとつの悲しみ

病はゆっくりと、そして一気に来ました。 獣医師は最善を尽くしました。飼育員は展示場のそばで眠りました。 パンチくんが決して見ることのない街々で、ファンがろうそくを灯しました。 最期のとき、生まれた日にはじめて彼を抱いたのと同じ手のひらに、 彼はやわらかく抱かれていました。

見出しでもマスコットでもありませんでした。 疲れた世界に、まだやさしさが可能であることを思い出させてくれた、 とても小さなお猿さん。それは、小さなことではありません。 それはたぶん、たったひとつの大切なことでした。

飼育員の言葉

「彼は、私たちが思っていたよりずっと強く戦いました。 体の大きさよりも、ずっと大きな存在でした。 ありがとう、パンチくん。ゆっくり、おやすみ。」

動物園は、花を送らないでほしいと呼びかけています。 その代わりに、小さな者、拒まれた者、 はじめから世界に見放されそうな者たちに、 もう少しやさしくしてあげてほしい、と。 それが、パンチくんに届く一番の弔いになる、と。

安らかに、パンチくん 🕯